7/13水道・交通常任委員会報告

7月13日に臨時の水道・交通常任委員会が開催されました。
議題は、交通局関連の、
「交通局バス乗務員の不適切な金銭取り扱いについて」
で、今回は調査報告についての説明がありました。
私は、この問題はバス乗務員のモラルの問題で片づけることではないと考えています。
資料の中にも「乗務員が営業所係員に申告しにくい職場環境(組織風土)があった」
と記載されており、本質的には交通局の組織体質の問題が根本にあると感じています。
再発防止策には「乗務員への研修の充実・強化」が書かれていますが、
それ以前に管理職を含めた乗務員以外の意識改革が重要と意見を述べさせて頂きました。
また、今回の被害額は横領した金額だけではなく、
今回の事件の実態把握をするためにたくさんの労力が掛かっていることも
損害として考えていかなければなりません。
ドライブレコーダーのチェックだけでも1600時間を費やしており、
交通局職員が土日を返上して調査に当たりました。
交通局の管理体制自体が全て後手になっており、
体質に課題があることは否めません。
しかしながら乗務員の多くは
日々、乗車するお客様のために
意識を高く持って信頼される業務に取り組んでおり、
今回の一件によって乗務員が市民の皆さんから
疑いの目で見られることはたいへん寂しいことであり、
乗務員のモチベーション低下に繋がらないよう
しっかりとした対策が必要であると考えています。
局内の問題を局内だけで検討対応することも多い中、
今回のように局内の問題を委員会にて議論することはとても意味のあることで、
交通局の前向きな取り組みは評価すべきと考えています。
今後も市民の皆さんにとって信頼される公営交通となるように
局と議会が一体となって取り組んで参ります。

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