柏の葉アーバンデザインセンターから学ぶもの

東京中心部から30km離れた柏の街に何故かアーバンデザインセンターがあります。

アーバンデザインとは、都市の環境と都市空間、市街地などの計画設計をすることなのですが、

この柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)は、東京大学教授であった北澤猛先生の提唱により、

行政と民間と大学が参画してまちづくりの企画・調整機能の一部を行政外部に独立したかたちで置き、まちづくりを進めようとしたものです。

この地の歴史は幕府の放牧場から始まり、陸軍飛行場として使用された後に、その広大な跡地を考えた時に、

行政主導ではないまちづくりを目指して設立されたのがUDCKなんです。

まさに市民参画や地域主導型のまちづくりと言えます。

UDCKは7つの構成団体で共同運営されていますが、

民の中心となる主体者は三井不動産で、

学の中心主体者は東京大学です。

三井不動産はマンションやららぽーとなどを建設しながらこの町に様々な付加価値をつくる魅力を高めることを行っています。

東京大学も理系学部の一部を柏キャンパスとして移転してまちづくりに関する様々な研究や実証実験を行っています。

UDCKは、1枚の共通認識カードで自転車、バイク、車を利用できる社会実験を行ったり、市民活動の場として貢献しています。

これらの新たな取り組みの流れをつくるのはUDCKの重要な役割ですが、

将来的には地域の生活者が主体者となり活動などが継続していくことが重要であり、

今後のUDCKの活動に注視しています。

横浜市全体としてこの考えを導入していくには様々な課題がありうまく進んでいませんが、

横浜市内の各区ごとの取り組みには、このUDCKの活動は大いに参考になると思います。

横浜中心部のみで社会実験をしているコミュニティサイクルも、

このような仕組みがあれば鶴見区においても実施できるし、まちのクラブ活動も活発になると思います。

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