本市では新横浜にある障害者スポーツ文化センター横浜ラポールが
市内唯一の障害者のスポーツ・文化・レクリエーション振興の中核拠点施設としての役割を担っています。
私は、このような公益性の高い施設を安定して継続運営していくことが重要だと思っており、
そういった観点で平成26年度の予算に関連して、ラポールの運営状況について確認していきました。まず最初に、
(1)ラポールの指定管理料と利用料収入について、前年度との比較を含め、障害福祉部長に伺いました。
横浜ラポールを運営していくにあたっては多くの予算が必要である一方で、利用料収入の割合が少ない状況です。
これは施設設置の趣旨から障害者およびその介助者が無料となっていることが大きな要因ですが、
この公益性の部分は担保した上で、安定した運営のために収入増を模索する必要があると思います。そこで
(2)ラポールの障害者の方の利用と一般の方の利用状況について、障害福祉部長に伺いました。
ラポールの中には、メインアリーナをはじめ、フィットネスルーム、ボーリングルーム、プール、大ホール、大会議室等、たくさんの機能があります。
視察に行って感じたことは、時間帯や曜日によっては稼働率が低い場所があるということです。そこで
(3)ラポールの機能別の稼働率について、障害福祉部長に伺いました。
やはり稼働率の低い部分に関しては収益性を上げる努力が必要だと思います。
多くの市民に利用をしてもらい施設をできる限り稼動させれば、施設が活性化するだけではなく、
利用料収入の増は、施設の公益性に還元することもできると思います。
それが持続的な施設運営であると私は考えます。そこで
(4)ラポールの利用料を増やすための現在の取組について、障害福祉部長に伺いました。
稼働率が低い場所があるのは事実なので、内部での検討に限界があるのであれば、
外部コンサルを活用するなど、利用料収入を増加させるための分析をすべきだと思います。
ラポールの目的に「障害者その介護人、その他の市民の相互交流を図ること」とうたわれており、
私は今後、これが重要になってくると思います。
横浜ラポールは、障害者及びその介護者の利用を優先する施設です。
またその目的として障害者、その介護人その他の市民相互の交流を図ることがうたわれています。
しかしながら、今の運営実態をみると、一般利用者同士、障害者同士の交流は図ることはできても、
一般利用者と障害者との交流ができていないのではないかと感じました。
利用料収入を増やすとともに、その目的も達成する必要性があると思います。そこで
(5)もっと一般利用者と障害者との交流が図れるための工夫が必要と思いますが、見解と取組を局長に伺いました。
一方で、横浜ラポールは市内で一箇所しかなく、
全市的に障害者スポーツ、文化の振興、そして市民相互の交流をすすめるためには、
障害のある方を障害者優先の施設のみで活動することをすすめるのではなく、
障害者が市内のどこに住んでいてもスポーツや文化活動を行うことができるようになることが必要だと思います。
一般の他の施設でも、障害のあるなしに関わらず、一緒に活動することで、他の利用者の障害理解がすすみ、
今まで以上に市民相互の交流がすすんでいくのではないかと感じています。そこで、
(6)障害者が市内のどこに住んでいても、スポーツや文化活動ができるようになることが必要だと思いますが、見解とその対応について局長に伺いました。
このような全市的な課題になると健康福祉局のみで方向を示すことは難しいと思います。そこで、
(7)同様の質問を副市長にもお尋ねしました。
今後、障害者のスポーツ、文化活動が発展していくためには、地域資源との連携がとても重要です。
障害がある方が身近な地域で気軽にスポーツを楽しみ、文化活動を行っていくことができるために、
施設等のハード面の整備だけでなく、市民理解というソフト面も重要だと思います。
横浜ラポールが障害者スポーツ文化センターとしての役割をきちんと果たし、
さらに障害のある方の身近にある施設でいつでも活動することができ、
多くの市民の理解を得られている環境こそが、横浜市の目指す方向性と考えます。
私は常々「障害は、当事者にあるのではなく、社会にあるんだ!」と訴えています。
施設等のハード面の整備だけでなく、併せて「市民理解」というソフト面の環境整備もしていくことを要望しました。
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