ごみ収集車の調達工夫で数億円が節約できる!

横浜市では、ごみ収集に係る多くの車両を保有していますが、その調達に際して、中長期的な財政の視点を持って進めていくことが重要です。

林市長も企業経営の経験からリースのメリットについては理解していると思いますので、現状の行政運営において、ごみ収集車をリース契約するメリットが無いことは、理解しているハズです。

そんな中、資源循環局では、500台を超えるごみ収集車を保有していますが、その調達については、ほとんどがリース契約により調達をしています。

このリース契約を全車購入に切り替えることで、トータル的に大幅な経費削減につながると、以前より私は議会で提言しています。

他都市の事例を見ても、そのほとんどの都市は購入により、ごみ収集車を調達しているのが状況です。

お隣の川崎市においても、リース契約により、ごみ収集車のほとんどを調達していた時期もありましたが、購入した方がトータルとして経費が安いとの判断から、リースを止め、購入に切り替え、大きな経費削減を果たしました。そこで先ず、

(1)ごみ収集車について、これまでリースを中心に調達してきた考えについて、市長に聞いてみました。

【市長答弁】
「限られた財源の中で、初期費用の抑制や経費の平準化、さらに、事業に合わせた柔軟な対応ができることから、主としてリース方式を採用してきました。」

それは昔の本市の状況であり、今は状況が異なります。

なのに何で決断しないのでしょうか?

何れにしても、本市においては、昨年度も約50台以上のごみ収集車の更新が行われており、一部は購入するものの、そのほとんどはリース契約によるものです。

それらについて、すべてリースから購入による調達に切り替えることで、一時的な予算の負担はあるものの、その経費削減効果から、数年後には平準化がなされ、結果として大きな経費削減が見込まれます。

昨年の予算特別委員会において当局からは、実績ベースで試算しても、確実に1台あたり年間34万円安くなるとの回答がありました。

単純計算しても、500台を購入に切り替えるだけで、年間合計1億7千万円の経費が削減できることになります。そこで、

(2)今後、直ぐにでも、ごみ収集車の調達をリースから購入へ切り替えていくべきですが、市長の見解を聞いてみました。

【市長答弁】
「厳しい財政状況のもと、引き続き、リース方式が中心となりますが、毎年度ごとの予算編成の中で、必要な車両台数の確保のため、リースと購入それぞれの特性を考慮し、適切に判断してまいります。」

適切に判断していないから指摘しているのに議論が噛み合いませんね。

ごみ収集車は、調達方法を変えるだけで、何のリスクも無く大幅にコスト削減が出来ます。

是非とも市長には経営者の視点に立って、判断して頂くために今後も提言して参ります。

↓動画はこちらから↓※分かりやすくするため一問一答に編集してあります。

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