道志川水源環境の保全といった観点より視察をして参りました。
JR東海がリニア中央新幹線での藤野トンネル工事の建設発生土処分地として、道志川の近くにある、採石場跡地2か所を活用する計画を明らかにしました。
この処分予定地は、横浜水道の独自水源である道志川水系取水ぜきの少し上流に位置することから、原水水質への影響が懸念されています。
もちろん発生土処分地は国の法律に基づき許可されるもので、管理基準に基づき適正に管理をされますので、現時点で課題がある訳ではありません。
しかしながら、台風やゲリラ豪雨など天災により、想定外の状況が発生すると、建設発生土が川に流入し、川の水質が悪化した場合には取水停止という事態も起こりかねません。
だからこそ、現地を自分の目で見て、どのようなリスクが想定されるかを考えることは重要です。
道志川水源林の歴史は古く、横浜市が大正5年に道志川の水質を守るために、山梨県から約2780haの山林を購入したときから始まります。横浜水道は、市民の皆さんに安定して良質な水を供給するだけではなく、長きに渡り森林保全といったECOな取り組みを積極的に行っているのです。
そういう想いを大切にしながら、水源を守っていくことが重要と考えています。