どうなる横浜のGIGAスクール構想!

2020年7月時点

7月に横浜市は、GIGAスクール構想の実現に向け、横浜市に本社を構える教育ソフトウェア会社「株式会社LoiLo」と教育活動支援に関する連携協定を締結しました。

LoiLo社は、授業支援システムを販売しており、市内の学校教職員と児童・生徒に無償でアカウントを発行し、「ロイロノート・スクール(クラウド版)」を無償で利用できるようにしてくれました。有限ではありますが、その間に横浜のGIGAスクール構想を進める上で様々な検証を行うことができるようになりました。

GIGAスクール構想は、国の方針によって今年度中にハードの整備だけ前倒しで整えられることになりましたが、ソフトに関してはこれから検討を進める状況です。今後、教育現場でどう活用すべきか?教育の質の向上にどう繋げていくのか?教員にとっての負担はどうなのか?などなど検討すべきことがたくさんあります。

そこで、先行してモデル的に実施しているみなとみらい本町小学校へ視察に行って参りました。この小学校は、みなとみらい地区の高層マンション建設によって一時的にファミリー層が増加し、子ども達増えたため、暫定10年で開校した学校です。従って、学校に通う子どもは全員マンションに住んいます。そしてこの学区のマンションには全てインターネットが整っていますので、家庭でのネット環境は100%です。

そういった利点を活かして本町小学校では、コロナ禍において、先ずはじめにメンタルケアを目的として、ズームを使って各クラスごとにコミュニケーションを始めました。

そして各教育の工夫によって、ズームでゲームをしてみたり、英語で歌を歌ったり、地図を使って地理の勉強をしたり、動画を活用したりと様々な展開を行ってきました。そういった背景もあり、今回のロイロノートの導入はスムーズに進んだようです。

現在は、児童ひとり1台づつiPadを使って、授業を行っています。私は視察した5年生の算数の授業では、子ども達が算数の問題をつくる授業をしていました。

また6年生の理科の授業では実験を動画で撮り、その成果を発表していました。私たちの子供の頃はOHPシートで授業をしていたのを思い出します。学校現場においてICTの導入は遅れていると言われてきましたが、私達の時代と比べると格段に進歩している印象を受けます。

現在は授業の支援をする範囲での活用ですが、今後、GIGAスクール構想において、プログラミング教育やオンライン学習などをどこまで進めるのか?といったことをしっかりと考える必要があり、横浜の教育が他都市と比べ大きく前進するのか?遅れてしまうのか?まさに岐路に立たされている状況です。

今後も、横浜らしい教育とは何かを考えて、提言して参ります。

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