道志村の水源林について考える!

道志村の水源の歴史は古く、1897(明治30)年に横浜市は水道水の原水として道志川から取水を始めました。その後、横浜市は水質保全のために道志村内の山林を取得し管理・保全を行っています。その山林地帯を水源林と言います。

現在も横浜市は、道志川の水を水源のひとつとして利用していますが、横浜市の水道水の全てが道志川水系という訳ではなく、水源は、道志川・相模湖・馬入川・企業団酒匂川・企業団相模川の5系統あります。

鶴見区の場合は、道志川水系の供給ラインではないので、道志川水系は、バイパスで一部流入する程度なので、道志の水は5%未満といったところです。

話は戻して、横浜市が保有する道志村内の水源林は、村の総面積の約36%にもおよびますが、保安林に指定されているために、一般立入禁止となっています。道志村の水源林について、もっと人と自然が共存できる仕組みが出来ないかと考えていますが、現状ではかなり制約が多く難しい状況です。

水源林の間伐材の有効利用についても、現地に行くと分かるのですが、急こう配の地形で尾根に近い高地に位置しているため、搬出に手間が掛かり運搬コストが嵩むことや、搬出時に山肌を痛めてしまうので、間伐材の活用は進んでいません。

持続可能な水源林にするためといったSDGsの視点からも、何か活用するアイディアが無いか模索しています。

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