獅子ヶ谷市民の森のことを考えてみよう!

昨年の夏、ナラ枯れで樹木が突然枯れてしまうといったことが話題となっていて、私の地元の緑の少ない鶴見区でも、ナラ枯れの現象を目にすることがありました。

ここは獅子ヶ谷市民の森なんですが、葉が茶色くなっているのがナラ枯れです。そこで、

(1)ナラ枯れとは、どういうものなのか?みどりアップ推進部長、聞きました。

【部長答弁】ナラ枯れとはカシノナガキクイムシという体長5ミリ程度の小さな虫が媒介する「ナラ菌」によって、 コナラやミズナラ等のナラ類が集団的に枯れる樹木の病気です。

近年全国的に被害が増加しており、関連した報道も多くみられます。本市についても例外ではなく、ナラ枯れの被害が見られるようになってきています。そこで、

(2)本市におけるナラ枯れの発生状況について、みどりアップ推進部長に伺いました。

【部長答弁】現在、国内では42都府県でナラ枯れの被害が確認されており、神奈川県内でも急速に拡大しています。市内でも、平成30年にカシノナガキクイムシにより樹木が枯れる被害が初めて確認されており、本市が管理する公園や市民の森などの樹林地においては、令和3年3月末時点で約200か所、3,000本以上の被害を確認しています。

本市でも被害が拡大しているということです。とは言え、ナラ枯れになってしまった木に対する抜本的な治療方法がないようですので、特に多くの市民が利用するような公園・市民の森等においては、ナラ枯れで木が倒れたりすることで、人や建物などへ被害を与えないか心配しています。そこで、

(3)本市が管理する公園等における対応について、みどりアップ推進担当理事に伺いました。

【理事答弁】公園や市民の森などの樹林地においては、定期的な巡回点検により現場を確認しています。点検等によりナラ枯れによる枯れ枝、枯れ木を発見した場合は、枯れ枝の除去や伐採により対応しています。なお、対応にあたっては、今後とも公園等の利用者や周辺住民の安全確保を第一に、園路や広場沿い、住宅や道路に接する外周部などを優先していきます。

公園等の樹木や緑は市民の心を豊かにするもので、都市住民にとって必要なものです。

先ほどの獅子ヶ谷市民の森の続きですが、商業施設トレッサのすぐ隣にこのような緑の散策道があります。しかしながら今後、この素敵な緑の空間を維持していくには、ナラ枯れだけの問題ではありません。

ここも獅子ヶ谷市民の森です。昔は、地域住民が面倒を見ていた緑地は、地域住民の高齢化によってメンテナンスしきれなり、放置されてしまう箇所が増えてきています。この荒れ果てた散策道も地域の方から通れるようにして欲しいとご要望を頂いているところなのですが、予算が無いために行政として手入れが出来ずに放置されたままとなっています。

これも獅子ヶ谷市民の森で、綺麗なお花が植えられているんですけど、行政からは撤去しろと指導されています。この場所の前にお住いの方がお花を植えられたのですけど、公共の場所を勝手に個人が利用するのはけしからんということなのです。
今後、横浜市として樹木を含め、緑地をどのように維持していくのか?しっかりと考えていかなければなりません。

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