もっとフードドライブを身近に!

フードドライブのドライブは「寄付」という意味があって、福祉的な意味合いも非常に大きい取組です。

横浜市では、平成30年からフードドライブの支援の取組やフードバンク団体との連携を行っていて、社協やフードバンク神奈川などの団体を通じて、ひとり親家庭や生活困窮者等への食料支援をしています。

 

資源循環局の収集事務所や区役所、地区センター等の公共施設でも寄付食品の受入れを行っていますが、最近ではスーパーやコンビニなどでも取組を行っているところが増えてきており、徐々に取組が広がっています。そこで、

 

(1)これまでの横浜市のフードドライブの取組と成果について、政策調整部長に伺いました。

 

【部長答弁】昨年度の例で申し上げますと、10 月の食品ロス削減月間に合わせ、フードドライブを全区で実施したほか、区役所や地区センターなどの公共施設で常設実施を進めまして、令和2年度末までに、12 区26 か所で実施しております。また、企業や団体がフードドライブを気軽に実施できるよう、コンテナボックスやのぼり旗などの物品の貸出を開始しました。このような取組により、合計23,645 点、重量にして7,105 キロの食品をフードバンク団体等に寄附しております。

 

提供いただく食材って、米、小麦粉、缶詰など重いものが多いのです。

 

区役所、地区センターなど公共施設で積極的に取組を実施することは重要だけど、フードドライブの取組を継続的に実施するためには、市民が日常的に足を運ぶ生活圏内の身近な小売店等で実施する方がより効果的であると考えます。そこで、

 

(2)市内の事業者のフードドライブの取組状況について、政策調整部長に伺いました。

 

【部長答弁】イオンやイトーヨーカドー、戸塚モディなどの小売店舗で実施されています。さらに、本年5月に連携協定を締結した、株式会社良品計画が運営する無印良品では、市内の全店舗で実施しております。

 

公共施設や市内事業者等の取組が広がる一方で、いまだに、フードドライブという取り組みを知らない人もおり、さらなる理解と協力を得ることも必要だと思います。そこで、

 

(3)フードドライブの市民のさらなる理解と協力を得るための取組について、局長に伺います。

 

【局長答弁】6月の環境月間や10 月の食品ロス削減月間にあわせまして、スーパーマーケット店頭でのパネル展示、チラシの配布、SNSを活用した情報発信など、フードドライブの取組を周知してまいります。さらに、フードドライブを紹介した動画を区役所の待合スペースで放映するなど、市民の皆様の認知度の向上に少しずつではありますが、努めてまいりたいと考えております。

 

これ、個人向けの周知ですよね?

・食品ロス削減をテーマとしたトークセッションは、もともと意識を持っている人だし、

・食品ロス削減を呼び掛けるポスターは、取り組みの理解まではできない。

・区役所のモニター放映は、伝える場所が違うと思う。

 

そこで、

 

(4)食料を提供してくださる方は、現状どういう方が多いのか?どういう事情で提供してくださる方なのか?聞いてみました。

 

【局長答弁】実際に私どもも、市役所でフードドライブをやっていることもあるのですけれども、なかなか申し上げづらいのですが、わざわざそのために先程申し上げになったお米ですとか、小麦ですとか麺類だとか缶詰だとかを買ってお持ちになってくださる方がかなりの数いらっしゃるかと思っております。先程の先生の紹介のなかにもございましたように、フードドライブのドライブというのは寄附という意味があって福祉的ないわれが強いものでもございますので、そういう心をお持ちの方が相当数いらっしゃるのではないかと考えております。

 

地域活動に積極的に参加されている方は、フードドライブを理解している。そうではない方々に理解を頂くには、どういう伝え方をした方が良いか?もっと考える必要があります。

 

より多くの市民の皆さんの理解と協力が得ることで、フードドライブがさらに推進すると思います。

フードドライブは、より身近な地域で食品のやりとりを行うことで、運搬にかかる労力やエネルギーを減らすことがでる、ひとつのサプライチェーンです。

 

区内で寄付された食品ができるだけ区内で必要としている方にお届けするには、どういう仕組みで、行政がどういう役割を担うべきかを考えて頂きたいと思います。

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