中学校給食の利用を原則とした意味は大きい!

本日、教育委員会の常任委員会が行われ、今後の中学校給食の在り方について説明がありました。

他の委員からは「中学校給食の利用を原則」としたことについて「家庭弁当を食べたいからアレルギーと嘘をつく生徒も出てくるので100%の喫食率にはならない」との指摘がありましたが、だからと言って「中学校給食の利用を原則」をしない理由にはなりません。

アレルギーに限らず、様々な理由で給食を食べられない生徒が存在することは事実です。そのことは供給方式が異なるものの小学校給食と同様に丁寧な対応をすれば良い訳で、それより重要なことは、方針変更する以前の常任委員会で指摘させて頂きましたが、「家庭弁当を基本とする」といった教育委員会の方針は、給食を利用することに対して、「親が手を抜いている」とか、「うちの子だけがみんなと違う」といった後ろめたさがあり、バイアスが掛かってしまうということです。

ですから、そのバイアスが外れることに大きな意味があり、「中学校給食利用を原則」とした教育委員会の方針変更は大きな前進なのです。

しかし全ての生徒が給食を食べられる供給体制はR8年度からで、それまでは「家庭弁当が基本」の印象が残ってしまいます。

現時点で教育委員会は、学校給食法の趣旨に沿うべきと考え、アンケート結果からも給食利用を求める声が多いことを認識していますので、R8年度を待たずにこのバイアスは外すべきです。

現在の中学校給食の体制でも生徒や保護者を支えることは可能で、全員で食べる中学給食が実施されるまでのR7年度末までを教育委員会としてどう取り組んでいくのかがとても重要だと考えています。

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