生徒全員で食べる横浜の中学校給食が実施されます!

今回の中期計画で、「中学校給食の利用を原則とする」こと、「デリバリー方式によりすべての生徒に対する供給体制を確保する」方向性が示され、令和8年度より実施される予定です。

私は議員になって12年間、全員で食べる中学校給食を訴え続け、「ハマ弁」になってからはハマ弁を給食の位置付けにして全員で食べることを基本とする政策を訴え続けてきたため、長年の課題であった中学校給食の原則化の実現に向けて、大きな一歩を踏み出したことは、大変感慨深いものがあるとともに、大変嬉しく思っています。

その一方で一部からは、実現性や時間軸を考慮せず、「時間をかけてでも実施方式の検討を続けるべき」という意見も聞こえてきますが、実施時期が先送りになることで、最も困るのは、これから中学校に入学する子どもたちであり、子育てしている保護者の皆さんなのです。

ずっと停滞していた空白の12年の間に、多くの生徒が中学を卒業してしまいました。この負の連鎖をここで止めなければいけません。そこで改めて、

(1)今回の中期計画で方針を決める必要性について、山中市長に伺いました。

《市長答弁》

栄養バランスの整った給食を全員に届ける、これが学校給食法の基本的な趣旨であり、多くの市民の皆様からの長年の要請だったと考えています。令和8年度の全員分の供給体制の確保に向けまして、民間事業者の参入意欲を喚起するためにも、本市の方向性を明確にする必要がございます。中期計画を議決いただいて、長年望まれてきた原則給食の実現に向けて、着実に進めていきたいと考えております。

私がずっと言っていることですけど、全員喫食の中学校給食の実現は、「生徒の成長を支える」ことはもちろん「保護者の皆さんの子育てを応援する」という観点でも、非常に重要な施策なのです。

保護者の中には、子どものためにお弁当を作っている方、お弁当をつくりたいけど共働きで作る余裕がない方など、様々な状況の方がいらっしゃるけど、子どもの成長を願う気持ちは全員共通です。

そのいった観点で考えると、「1日1食は、給食で栄養バランスのとれたものを食べさせられる」という安心感を与えられることは、すべての保護者にとって、とても意義あることなのです。そこで、

(2)中学校給食を原則利用とすることで保護者にどういった、良い影響があると考えているのか、山中市長に伺いました。

《市長答弁》

学校給食の一義的な目的は、生徒のためにあるものだと考えておりますが、共働き家庭の増加など社会状況が変化している中では、保護者の負担軽減という観点でも、中学校給食の原則化による効果は大きいと考えています。その点で「子育てしやすいまちづくり」に資する重要な施策になると考えています。

令和8年度からの原則利用を成功させるためには、生徒や保護者、市民の皆さんの理解を得ることも必要です。

私自身、デリバリー給食を何度も食べていますけど、栄養バランスはもちろん、内容も充実していて、とても良いものだと思っています。過去のハマ弁は確かに課題がありました。大変残念なのは、当時のイメージだけで利用をためらってしまう保護者が居たり、味や内容は関係なく、ただ「冷たい」というだけで否定的な意見を言う方が居ることです。

進化したデリバリー給食の魅力や、検討過程などを、丁寧に広報することや、実際に食べてもらうことが、成功に向けた鍵となります。そこで、

(3)デリバリー給食の魅力や実施方式を決定した経緯など、原則利用が実施されるまでの今後3年間、丁寧に周知していくことが重要と考えますが、市長に見解を伺いました。

《市長答弁》

「選択制」から「原則」への移行は、市民の皆様からの長年の要請であり、本市にとって非常に大きな方針転換であります。今回公表した方針の検討過程、考え方、そういったものについて、市民や保護者の皆様の御理解を高めていくために、市会における報告をはじめとして、あるいは、市のホームページなどで、こういったことを一つひとつ丁寧に積み重ねていく必要があると思います。分かりやすく丁寧にお伝えする、また保護者の皆様方に対しましても、広報を強化して、あるいは試食会を実施するなど、様々な機会を通しながら、制度、学校給食という制度、そして魅力、そういったものの周知に一層取り組んでまいりたいと思います。

保護者が望んでいることは、早期に同じ給食をみんなで食べ、子どもも満足することです。今回のアンケートでは栄養バランスを重要視する生徒ほど、給食の満足度が高い傾向にあることも分かっています。

大切なことは、実施方式に関わらす、学校給食法の趣旨を踏まえて早期にみんなで同じ給食が食べられる環境を作ること、給食の内容をより良くするための努力をし続けることなのです。このことをブレずに推し進めて頂くことが重要です。

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