郊外部の地域の価値を高める仕組みづくり!

1年間、調査:研究を進めてきた、私が委員長を務める「郊外部再生・活性化特別委員会」が最終回を迎え、報告書を提出するはこびとなりました。

本年度は私が以前より取り組んでいる「郊外部における地域の価値を高める仕組みづくり」についてを調査・研究テーマとして進めて参りました。

多様な特色・特性を持つ横浜市においては、地域においても特有の地域資源や潜在的価値がありながらも、区単位あるいは地域ごとに個別の課題を抱えています。また、地域の当事者が現状への共通認識を持てていなかったり、同じ目線に立てていないことから、魅力の可視化ができていない地域も少なくありません。

そのような現状を打開し、地域の価値を高める上では、地域住民、地域団体、企業などをはじめ、地域に根差す多様なステークホルダーが、それぞれの地域の持つ魅力や抱える課題に対して、同じ土俵に立ち、同じ目線で連携して考えていくことが必要です。

価値観が多様化し、ライフスタイルが変化する現代において、住民ニーズの複雑化・多様化も進み、地域の課題はますます幅広く多岐にわたります。中でも、地域との接点であり地域協働の総合支援拠点として位置付けられている区役所の役割は非常に大きくなっています。

行政職員の人事異動や体制の変化が生じた場合でも、それまでに築いてきた人間関係や事業ノウハウが引き継がれていくことも大切です。行政内部においても、事業の背景や理念、意義などが継承されていくような組織づくり、環境づくりを進めていくことが、魅力的な地域づくりを進める上で、強い推進力になります。

しかしながら、現状では、地域の当事者は、その地域に長く生活しているがゆえに、一方向からの視点のみを持って目前の問題に取り組んでいることが多く、そのため、複雑に絡み合う課題や潜在的な価値に気づきにくいことが多くあります。

異なる視点を持つ人たちと共に考える、課題を可視化することも有効な手段です。そして、多角的な取組を通じて浮き彫りになってきた課題を、当事者である地域住民とともに行政が伴走者として解決していくことで、その地域の魅力をさらに高めることができるとともに、魅力ある地域であり続けることができます。

地域の魅力を高めることは市民力、地域力を向上させていくことでもあり、積み上げていくことが、ひいては本市全体の魅力をアップすることにつながっていきます。人口減少や超高齢社会の進展など時代の変化により、市民ニーズも益々細分化していく中、抱える課題は多いですが、多様な特性を持つ本市18区がより魅力ある地域となり、そして魅力ある地域であり続けるために、区局職員が求められている役割を意識し、庁内連携の充実・強化と成功事例の共有を全市に波及させていくことで市民・地域との切れ目のない協働関係を築くことが重要です。

抜粋ですが、そんな内容を報告書としてまとめています。

詳細は、必要な議会の手続きを経て今後公開していきます。

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