横浜の港は、1859年(安政6年)6月2日、 国際貿易港として開港しました。
そしてそれから我が国を代表する商業港として発展する一方、
京浜工業地帯などの臨海部の 工業地帯を拠点とする工業港としても重要な役割を果たしてきました。
しかし、昨今のコンテナの流通は、アジア諸国がハブとなり、
日本はコスト面においてもコンテナ確保に苦戦しています。
そういった時代背景の中、新たな港の在り方を考えた時、
私は、横浜の港の歴史を活かした賑わいの創出にも力を入れていくべきと主張し続けてきました。
横浜の港は、港湾局が管理運営を行っていますが、
港の安全を最優先に考える必要があり、
賑わい創出といった取り組みを実施しようとした場合に、規制も多く、
新たな取り組みがしにくい状況にありました。
そういった中、港湾局が所管する象の鼻パークで
「ENJOY ZOU-NO-HANA 2014」が開催されたことは、大きな前進です。
今回のイベントでは、象の鼻テラスオープン5周年を記念して、本物の象を象の鼻パークに招き入れ、
たくさんの親子連れに喜ばれていました。
この象は、千葉県の市原ぞうの国からやってきました。
今の子供たちはバーチャルの世界で遊ぶことが多い中、
檻に入れられていない本物の象を身近に触れ、
水しぶきを浴びたり、匂いを嗅いだりと五感で体験したことが一生の思い出になったと思います。
今回の企画では、その他にも様々なイベントが行われていました。
横浜・リヨン姉妹都市55周年記念の連携として、
フランスの食文化をテーマにしたマルシェも象の鼻パークの中で行われていました。
今回の取り組みは、横浜らしい、横浜ならではの取り組みであり、
魅力を高めることに大きく貢献しています。
今後も港の安全を守りつつも、
ゆるやかに賑わい創出に向けた取り組みが進むことを期待しています。