そういえばヒアリってどうなったんだろう?

最近ヒアリって聞かなくなりましたよね!

ヒアリは、昨年の6月に尼崎市で初めて確認された以降、全国17事例が報告されています。

横浜港では、昨年7月に環境省が実施した調査において、本牧ふ頭内で約700個体が確認されました。

また、9月4日には、本牧ふ頭の別の場所に保管していたコンテナの中から約60個体のヒアリが見つかりました。

海外から持ち込まれたヒアリが確実に発見されているといった現状の管理状況は安心とも言えますが、今後、ヒアリが横浜港にとどまらず、横浜の市街地などで発見された場合には、どの様な対応をとるのか、更にはヒアリによる被害が首都圏など広範囲で発生した場合には本市としてどうするのか、あらかじめ想定しておかなければなりません。

ヒアリに関する本市の事務分担を伺うと、環境省との調整業務は環境創造局、国土交通省との調整業務は港湾局、市民からの相談は区の生活衛生課と業務内容ごとに部署が分かれています。

危機管理室が総合調整として、全体のとりまとめを行っているようですが、想定外の問題が発生した時に、各局で責任のなすり合いといった縦割り行政の弊害が起きるのではないかと心配しています。そこで、

(1)今後、ヒアリが市街地などで発見された場合に、本市としてどの様な体制で防除などに取り組んでいくのか、市長に伺いました。

《林市長答弁》
「横浜市特定外来生物ヒアリ等の対策警戒体制を設置し、関係区局が連携して必要な対応を行います。さらに、首都圏でヒアリによる被害が発生し、又は、発生する恐れがある場合で、大規模な防除が必要となったときは、市及び該当区に警戒本部を設置し、体制を強化して対応にあたります。有村議員ご心配のように、縦割りということはないようにしております。」

また、市民だけではなく、観光で横浜に訪れる方への適切な情報提供も重要です。

『ヒアリに刺されると、最悪の場合、死ぬこともある』という報道の断片的な情報を耳にして、不安に感じる方も多くおり、横浜港でヒアリが確認された直後には、普通のアリを見て「ヒアリではないか?」と心配するお問い合わせが1週間で約200件、横浜市に寄せられたと聞いています。

今後、頻発してヒアリが発見されたり、市街地で発見された場合には、物流や、観光地として横浜を敬遠するといった、風評被害も考えられます。そこで、

(2)本市としてヒアリに関する情報提供について、これまでの取組を踏まえて、基本的な考え方を市長に伺いました。

《林市長答弁》
「ヒアリのリスクと対応策について、ホームページや広報よこはまなどを通じて広くお知らせしているほか、ヒアリの侵入に対する警戒、監視状況などについて、港湾関係者等と情報共有に努めています。引き続き、安全安心な環境を確保するため、国や関係機関と連携しながら、随時、情報発信していきます。」

先ずは、組織の主体者、責任者を明確にして、継続的に取り組んでいただくと共に、市民だけではなく来街者にも適切な方法で情報提供をして頂く必要がありますね。

 

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