行政職員の能力を最大化できる職場環境づくりが重要!

※中期計画の審査で質問しなかった私の問題意識

限られた人員で、新たな政策を推し進めるには、職員の能力・役割発揮が最大化できる職場環境づくりが大事なのです。
中期4か年計画では、政策を進めるにあたっての土台として、職員の能力と役割発揮の最大化を掲げ、「課長級以上に占める女性割合」「男性職員の育児休業取得率」を指標としています。しかし本質を見誤ってはいけません。

今までの社会では、育児や家事といった家庭のことは女性、外で働くのが男性という性別役割意識や慣例があったと思います。性別により必然的に仕事か家庭かの二者択一とならないよう、職員や責任職の意識、職場風土を変えていくため、指標を掲げていく必要性があることは理解できます。

ただ、女性、男性という枠組みで考える時代から、性別や障害などの属性に限らず、働き方やライフスタイルなども含めた多様性を受け入れ認め合う時代となってきました。

そういう視点でこのような目標を見ていると、女性の管理職割合を指標として掲げることが、場合によっては女性ばかりが優遇されているような印象を与えないかについても危惧しています。

そのため、指標の達成のみを目的化せず、指標の達成に向けてより実効性のある取組を行う必要があります。

この記事を書いた人