牛肉の放射線汚染と横浜市の対応

南相馬市のセシウム大量検出問題。

横浜市でも昨日この件に関して記者発表があり

市立小学校と市立保育園の給食食材に

牛肉を使用することを当面自粛する方針を打ち出しました。

内容は以下の通りです。

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市立小学校と市立保育所の給食食材の対応について

平成23年7月8日(金)、9日(土)に、福島県南相馬市の緊急的避難準備区域から東京都食肉市場に入荷された牛の肉を厚生労働省の依頼に基づき、東京都が検査したところ、食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されました。

これを受け、7月8日付けで厚生労働省から宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県に対し、牛肉のモニタリング検査の強化についての依頼文が発出されています。

また、福島県では、今回の暫定規制値を超えた牛肉の生産者に対して、原因究明調査を行った結果、屋外放置された稲わらから高濃度の放射性セシウムが検出されたと報告され、さらに、県内の全生産者に対して飼育状況の調査と検査を徹底するとされています。

そこで、本市では、このような状況の推移を見ながら、不安を抱く保護者に配慮して、当面、市立小学校と市立保育所の給食への牛肉の使用は控えることとします。あわせて、市内の民間保育所及び幼稚園等にもその旨お知らせすることとします。

なお、本市においても南相馬市から横浜市中央卸売市場食肉市場に入荷した牛、合計14頭について、7月9日(土)に検査した結果、暫定規制値を超えるものはなく、また7月7日(木)まで全国で57件の牛肉の検査が実施されましたが、暫定規制値を超えたものはありませんでした。

今後も引き続き、計画的避難区域及び緊急時避難準備区域を中心に、横浜市中央卸売市場食肉市場に入荷する牛の肉について、検査を実施していく予定です。

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市立保育所に関しては、そもそも牛肉を使用する献立が無く、

4~7月は一度も使用されていません。

3月は一度だけ、コロッケの合挽肉として使用されただけとのことでした。

もう少し詳しく言うと牛14頭を検査した結果

セシウムは134&137合計で9から20ベクレルであり

国の暫定基準値500ベクレルを大きく下回るとのこと。

しかし市民は国の基準を大きく下回れば安心とは誰も思っていません。

検出されること自体に不安を感じているのです。

しかも今まで肉用牛を流通させる際に行われてきた放射線の測定方法は、

生きた肉用牛の体の周りを測定器で測る、というもので、

牛の内部被ばくを測定するものではありませんでした。

ですからこの問題は徹底的に調査して

正確な情報を全て開示していくことが重要だと思います。

学校給食の食品検査に関しても、現在は1日1品ですが、

使用する食材全種類の検査が必要であると思います。

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