鶴見区の津波浸水対策から見る行政体質

鶴見区には津波で浸水する地域があります。

従来、横浜市は津波高さを1m未満と想定して対策を行ってきましたが、

東日本大震災で想定を超える1.6mの津波が観測されました。

その結果、昨年に津波浸水想定の見直しを行い、

その結果、鶴見区では地域防災拠点に指定されている

生麦小学校と寛政中学校が津波被害により使用できなくなる可能性が生じました。

そこで使用不能となった場合の代替施設として

横浜サイエンスフロンティア高校が指定され、

今後、備蓄品等の配置がされる予定となりました。

横浜市の説明では、津波で浸水した場合に備蓄品等が流される心配があったので、

併せて代替施設にも備蓄品を配置するとのこと。

それはそれで良いのですが、

先ずは浸水する恐れのある生麦小学校や寛政中学校の備蓄品を

校舎の屋上等の流されない場所に移動させることが

安心安全といった観点から優先すべきでは思いませんか?

その疑問に対して横浜市の回答は、

・建築基準法上で容易に屋上に倉庫を設置できない。

・防災訓練の時に備品の搬出入が大変なので困る。

とのこと。

何ともムムム?な理由です。

何を目的とするのか?

もう一度考え直して欲しいものです。

今年も防災訓練の時期がやってまいりました。

皆さんも実際の災害を想定して

どうあるべきかを考えてみてください。

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