ハマ弁が中学校給食に!

私は現状の横浜を鑑みて、ハマ弁を学校給食法の給食に位置付けることが第一歩であると主張し続けて参りました。そして市長は、令和2年度第1回の議会で、私の考えに沿った方針を示しました。

そこで、この方針転換によって、中学生のお子さんを持つご家庭にとってプラスになるよう「ハマ弁の給食化」の中身を整理していかなければなりません。給食になることで今までの課題がどの程度改善されるかが重要です。

利用が伸び悩む一つの要因として、今までは「家庭弁当が基本」と位置づけしたことです。今後は、もっと保護者の思いに寄り添い、気兼ねなく利用できるように、本市としても後押しすべきなのです。

そこで「学校給食法上の給食に位置付けるにあたっては、給食を基本とすべきでは?」と聞いてみました。

横浜市答弁)「学校給食法の実施基準によれば、学校給食はすべての生徒に対し実施されるものと規定されてますけれども、これは努力目標でございます。アレルギー対応ができないことなどから、他都市では家庭弁当との併用での選択制としてのデリバリー型給食を実施していることが多くなってきております。今回実施したアンケート結果から、現在の選択制は評価されておりまして、今まで以上に栄養バランスのとれたハマ弁の利用を促進することを、今は考えております。」

私は選択制にするな!と言っているのではありません。現在の横浜市の「家庭弁当を基本とする」といった方針を撤廃して、「給食を基本とする」との位置づけのもと、選択制を導入するべきと言っているのです。ハマ弁を給食に位置付けて、さらには給食を基本とした場合、喫食率が現状に比べ大きく増加すると思います。

そこで「学校給食法の給食と位置付けた場合、喫食率の上限をどの程度と見込んでいるのか。また、上限を超えた場合のリスクを担保するため、デリバリー以外の、その他の実施手法も含め検討すべきではないか?」と聞いてみました。

横浜市答弁)「現在の2社体制では、喫食率は20%までの供給体制となっておりますが、昨年実施いたしましたサウンディング調査の結果から、参入企業を増やすことにより、喫食率30%まで対応可能ということが見えてまいりました。学校給食法上の給食に位置付けるには、希望するすべての生徒に提供する必要があります。確実に提供できるようデリバリー型給食での供給体制を整えていきたいと考えております。」

 私は、以前より親子方式など、地域事情に合わせて、柔軟に給食の供給方法を考えていくべきと提言して参りました。横浜市は様々な供給方法を採用すると子ども達にとって平等でなくなるのでやらないと言っているのです。

現在のハマ弁の価格は、人気がないため徐々に値下げをして、現在はフルセットで340円となっています。今後、給食法に位置付けされれば、給食に係る保護者負担は、小学校の給食と同様に、基本的には食材費相当分になるため、更なる値下げの方向になります。

そこで「給食となることに伴い、値下げするなどハマ弁の価格を見直すべき!」と聞いてみました。

横浜市答弁)「有村議員のお話の通り、ハマ弁の牛乳付きフルセットの価格は340円でして、製造業者の人件費等が一部含まれておりますけれど、学校給食法上の給食となれば、保護者負担は、おっしゃる通り原則食材費のみとなります。このため、製造業者の人件費分を国産比率の向上や地産地消など、食材の質の向上に充てるとともに、利用しやすい価格にすることを含めまして、保護者負担の見直しを検討いたします。」

 値下げの検討については、進みそうです!

更には、給食をより良いものにしていくためには、残食率の把握が重要です。重量ベースで残食量を把握することで、献立の改善や、生徒の給食に対するニーズ把握などに活用できるだけでなく、給食を供給する事業者間の質のバラつきもチェックできます。

そこで「ハマ弁の残食率について、詳細な把握をすべき!」と聞いてみました。

横浜市答弁)「現在、ハマ弁の残食率は、製造工場のスタッフが目視で残食量を確認しております。ご飯と汁物、おかずについては、品目別に20%刻みの5段階でチェックしており、多くは20%以下となっております。また、教育委員会の担当の職員が確認した日には、残食はほとんどありませんでした。給食と位置付けることによりまして、残食率として、より正確な把握が求められますので、事業者の負担にも考慮しながら、より精度の高い残食率の把握を検討してまいります。」

今の確認方法は分かっていて質問をしているのです。目視では曖昧なので数値に基づく確認が必要と提言しているのです。中学校給食は、子どもの環境のみならず、共働き世帯の多い保護者を支えるといった観点でも大きな役割を果たしています。市長には横浜の働き盛りのご家庭を支える重要な施策であることを理解して頂きたいですね。

この記事を書いた人