流出が止まらない横浜のふるさと納税!

ふるさと納税については、先日の本会議で、市長から令和3年度も魅力ある返礼品を追加していくとご答弁いただいたところです。

本会議での質問でも申し上げたとおり、ふるさと納税は、返礼品を目的に寄附する方が大多数で、返礼品のラインナップが自治体の寄附額を左右する事態となっています。

制度的な問題はあるにせよ、喫緊には今の制度の中でどう対応していくかが重要で、所管局である財政局ができる工夫として、寄附者のニーズを踏まえた返礼品を取りそろえる取り組みを進めるべきと考えます。そこで、

(1) ふるさと納税の返礼品として、全国的にはどういったものが人気で、横浜市ではどういう状況か、財政部長に伺いました。

《部長答弁》【民間のポータルサイトのランキングでは、全国的には、海産物や肉、果物が返礼品の上位に入っております。横浜市では、シウマイ、点心、小籠包などの中華総菜や、中華街の飲茶ランチのほか、みなとみらいや、山下地区のホテルディナーや、ホテル宿泊券などが人気です。】

(2) 横浜市の人気の品の要因はどこにあると考えるか、財政部長に伺いました。

《部長答弁》【横浜をイメージする品であることや、返礼品で特別な体験ができること、こういったことが、人気の要因であると考えておりまして、シウマイや小籠包などは、他都市に同じ種類の返礼品がありましても、横浜の評判が高く優位性があるため、横浜の品をお選びいただいているのではないかと考えています。】

人気の要因を踏まえた対応をするべきと考えます。また、

(3) 一度に多くの寄附をいただけるよう、寄附者のニーズに沿った高額の返礼品を取り揃えるべきと考えますが、局長に見解を伺いました。

《局長答弁》【令和2年度から市内産品でありますとか、体験型の返礼品を取り入れたところ、12月末現在で、1件10万円以上の高額寄附が、寄附額の33.7%を占め、高額返礼品にも一定のニーズがあることが分かっています。特別な体験ができる返礼品は人気が高く、高額の寄附にもつながるので、こうしたことも含めて、「横浜の魅力」を備えた返礼品を今後も取り揃えていきたいと考えています。】

令和2年度の「市内産品」の返礼品への取り入れ、「体験型」返礼品の拡充など、市の前向きな姿勢は評価をしていますが、それにも増して、多額の税収影響額があることを頭に入れ、より積極的な取組を行っていただきますよう要望しますが、「ふるさと納税」に関しては、個人的には、色々と思うことがありますが、行政職員には、返礼品競争に知恵を絞るのではなく、本来の仕事で、おおいに汗をかいて欲しいと思います。

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