山中市長が就任して最初の議会での「IR(カジノ)」に対する考え!

市長は所信表明で、カジノ誘致の撤回を宣言されました。

私は、今回の市長選挙は、カジノ誘致に対する民意を表す場になるので、市長選挙の前に、勝手に事業者を選定することがないよう、求めて参りました。

今年1月から事業者公募を開始し、現時点では、事業者の選定は行われていないと認識していますが、改めて現状を確認しておきたいと思います。そこで、

(1)IR事業者選定に関する手続きが、現時点ではどうなっているのか、市長に伺いました。

【市長答弁】6月に2つのグループからご提案を頂き、附属機関である選定等委員会において、提案内容の審査を進めていたところでしたが、選定に至る前の段階で、9月上旬に開催予定であった委員会を中止しています。9月10日には公募の中止をホームページに掲出し、委員会の委員や事業者の皆様に、その旨をお伝えしている状況です。

IRについては、この度の、市長交代によって、政策が180度転換されることになりました。

「IRを進めるべきではない」という民意が尊重された訳ですが、IRを推進したいと考え、事業者公募に参加されたIR事業者は、資金を先行投資してきた部分も、あるかも知れません。そこで、      

(2) IRの誘致を撤回することにより、IR事業者から損害賠償を求められることを懸念しますが、市長の見解を伺いました。

【市長答弁】今回、市民の皆様の声にお応えして、IR誘致を撤回し、事業者選定のプロセスを中止しました。一方、提案事業者の皆様が、労力と費用を投じてきたことも認識していますので、横浜市として、誠意をもって対応することが重要と考えています。

山下ふ頭は、これで本当の意味での「白紙」となりました。そこで、

(3) 今後、どのように山下ふ頭の開発を進めていくのか、市長の考えを伺いました。

【市長答弁】まず、地元の関係団体を含む市民の皆様との意見交換、有識者や民間デベロッパー等へのヒアリングなどを開始し、事業の枠組みを整理します。その上で、有識者や地元の皆様などで構成される委員会を設置し、透明性を確保しながら議論を重ね、新たな事業計画の策定を進めます。

今後の検討にあたり、市民の皆さんに対しては、作為的な情報発信ではなく、正しい情報を伝え、理解して頂くことが、とても重要です。次の世代、更にその次の世代へ引き継げる横浜となるよう、市民と共に取り組んで頂くことに期待します。

この記事を書いた人