野毛山公園に秘密の地下空間があるんです!

今回は、ちょっと野毛の話をしたいのですが、野毛と言っても飲み歩くエリアではなく、野毛山動物園がある公園エリアについてです。ここのエリアのポテンシャルはとても高く、昨年に環境創造局の決算審査でも活用の提言をしました。

野毛山公園の全体図なのですが、ここの赤で囲った部分なのですが、動物園の入口の向かい側に位置する一等地ですが、このエリアはフェンスで囲まれ立入禁止となっており、誰も使えない空間があるのです。

フェンスの外から中を覗くと、緑地になっていて、ある程度植栽の管理はされているのですが、

入口の門は閉められていて、もう一度、言いますけど、立入禁止となっています。
今回、視察して、敷地の中に入らせて頂いたのですが、

とても素敵な空間が広がっています。
この下に大きな円形の貯水槽が2つ埋まっておりまして、その水槽の中から見上げると、

このような感じになっています。ギャラリーやカフェ・レストランなど、民間の知恵を借りれば、様々な活用が見えてきそうなのですが、ずっと立入禁止となっています。そこで先ず、

(1)旧野毛山配水池の現状について、施設部長に伺いました。

<答 弁>旧野毛山配水池は、昭和2年に建設されました。その後、老朽化が進み、耐震性に問題があることから、平成13年に廃止しております。また、上部は、来園者の安全確保のために、フェンスで囲って管理しています。

現状については、そういうことなのですが、私は、資産の有効活用といった検討を進めていただきたいと考えています。そこで、

(2)今後の旧野毛山配水池の活用について、局長に伺いました。

<答 弁>将来を見据えて水道事業としての使用の可否を検討しています。
具体的には、西谷浄水場の再整備に伴い、自然流下系の給水エリアが拡大するため、新たな配水池の候補地として検討しています。また、野毛山配水池周辺に埋設されている、重要な管路の更新に必要な工事ヤードとして、使用する可能性があります。これらの検討や工事着手までに、一定期間を要するものと想定しています。

今後の整理の仕方は、分かるのですけど、旧野毛山配水池の使用の可否を判断するには、10年単位で時間が掛かるのではないかと思います。その間、誰も使えない空間のままにしておくのはもったいないと思います。

一歩譲って、水槽内部の活用は直ぐに出来ないにしても、上部敷地の解放は直ぐに出来ると思います。そこで、

(3)配水池の利用方針が決まるまでの上部開放の可能性について、局長に伺いました。

<答 弁>旧野毛山配水池は、上部開放を想定して築造された施設ではありません。さらに、耐震性が不足しており、安全管理上、現状のままでは上部を開放することは、困難な状況にあります。また、公園の一部として上部を開放することを目的に、水道局が補強費用を負担することは難しいと考えています。

行政の組織上、「公共空間の活用」といった目的は、水道局の事業目的には無く、水道局内部で対応するのが難しいことは理解します。ならば、このエリア一体の将来像を描いてきた都市整備局や、公園管理をしている環境創造局で検討するなど、オール横浜で、公共空間の活用を通じて、横浜の魅力創出、市民サービスの拡充といった価値を高める検討に取り組んで頂きたいと思います。そこで、

(4)旧野毛山配水池の方針が決まるまでの公共空間としての活用についての課題を、局長に伺いました。

<答 弁>仮に公共空間として活用するとしても、費用の捻出や、公共空間として活用した後に、水道施設として使用する場合には、現状復旧していただく必要があるといった課題があります。野毛山周辺は、都心部における魅力的なエリアのため、一帯での活用が検討される場合には、関係部局と連携を図り協力をしていきたいと考えています。

公共空間として活用するにあたっての水道事業者側の課題は整理が出来たと理解します。

それで旧野毛山配水池の活用は、様々な事情があって、かなり難しいことは理解するのですが、それもヤル気の問題ではないか?と思います。

それでは、少し目線を広げて、そんなに難しい事情の無い、現在公園として開放されている現野毛山配水池の上部エリアについて、もっと賑わい創出に繋がる取り組みが出来ると思っていますし、このエリアの方が進めやすい気がするのですが、そこで、

(5)例えば、公園を管理している環境創造局からP-PFIで活用したいとか、他局から賑わいに向けた更なる活用の相談があれば、トイレの排水はダメだとか、出来ない理由を並べるのではなく、柔軟かつ積極的に前向きに対応して頂きたいと思い、局長の見解を伺いました。

<答 弁>新野毛山配水池については、既に上部は公園の芝生広場として開放されており、地域の方々にも利用されています。構造物などを新たに設置する場合は、耐荷重などの制限があって、慎重にすすめていく必要がありますが、活用が検討される場合には、関係部局と連携を図りながら、協力をさせていただきたいと考えております。

今後オール横浜として、公共空間の活用検討を進めていくために、今回質問したことによって半歩前進できたのではないかと前向きに捉えます。

そして水道局としても、関係部局への情報提供をしっかりと行って頂くことを要望しました。

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