中学の部活動はどう考えるべきか?【動画あり】

 

中学校に入学して学校生活で楽しみしていることの一つに、部活動を挙げる小学生も多くいると思います。

中学校の部活動は、課外活動ではありますが、私たちの世代は、重要な教育活動であると認識しています。私は中学の時にサッカー部だったのですが、新卒の先生が顧問で、熱心に指導頂いたこともあり、高校でもサッカー部に入り、社会人になってからもしばらくサッカーをしていました。岡田教育長ご自身の部活経験も踏まえて、先ずは、

 

(1)中学校の部活動の認識について教育長に伺いました。

 

【教育長答弁】私は、中学・高校とバスケット部に所属しておりました。部活動は、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意して取り組まれています。スポーツや文化及び科共通の興味・関心をもつ生徒が集い、活動を通じて学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、生徒が豊かな学校生活を送る上で大いに意義のある活動であると認識しています。

 

部活動を取り巻く環境は、私たちが中学生の時と今の時代はだいぶ違っているように思います。別にプロになる訳ではないのだから、そんなに一生懸命に取り組まなくても良い、という考え方もあり、私立中学の一部では、部活動を推奨しない学校も存在します。

その一方で部活動を通じ、自分自身に厳しく練習に取り組んで欲しい。集団行動の中でコミュニケーション力を育んで欲しいと望む親もいます。そこで、

 

(2)部活動に対する保護者の価値観に関する認識について教育長に伺いました。

 

【教育長答弁】部活動に取り組む生徒の目的や気持ちは先生もおっしゃるとおり非常に様々それをサポートする保護者の部活動に対する価値観も様々です。一方で生徒指導の場として学校にしっかり取り組んで欲しいという保護者もおり、また、実施するからには大会での優勝などの、成果を出してほしいとの願いなど、保護者の思いが多様化している状況を認識しています。

 

そういった多様化した価値観の中、中学校の部活動は、多くの先生方に支えられている現状があります。そこで、

 

(3)中学校の教職員が顧問を務める割合について指導部長に伺いました。

 

【部長答弁】28年度は、教職員のうち約9割が中学校の顧問を務めています。

 

これだけ多くの先生方が、日々の授業や学級担任業務に従事しながら部活動の顧問を引き受け、子どもたちのために頑張ってくれていることに感謝申し上げます。

こういった現状の中、先生方の負担を考えると、部活動の顧問の先生を支援し、部活動を充実させる一つの方法として、外部指導者の活用も有効であると考えます。そこで、

 

(4)現状の外部指導者の派遣状況について指導部長に伺いました。

 

【部長答弁】27年度は、約9割の学校へ外部指導者を派遣しています。派遣人数は運動部で171人、文化部で110人、合計で281人となっています。

 

学校へはできるだけ多くの外部指導者を派遣してほしいと思うのですが、そこで、

 

(7)外部指導者の派遣回数の調整について指導部長に伺いました。

 

【部長答弁】外部指導者の派遣回数については、各学校に次年度の外部指導者の活用状況を事前に調査した上で、公平性を担保しながら派遣回数を決定しています。

 

外部指導者は誰でも良いという訳にはいきませんので、ふさわしい人材を考えると、実技指導に堪能で、人格・識見ともに優れ生徒指導に適する人材ということになるのでしょうか?

そこで提案なのですが、私のイメージでは中学の校長先生は、指導熱心な体育の先生が多い印象なのですが、特に運動部の場合は、まさに適任ではないかと思います。そこで、

 

(9)退職教員が部活動の外部指導者をすることについての見解を、教育長に伺いました。

 

【教育長答弁】指導経験の豊富な退職教員が、外部指導者として部活動指導に積極的に携わっていただけることは、学校にとって大きな支援になると思いますし、私もありがたいと思っています。

 

これは外部指導者拡充の手段のひとつなので、各学校の実態に合わせて、今後も部活動を支援する環境整備が必要な訳ですけれども、そこで、

 

(10)外部指導者派遣の仕組みづくりや事業の充実について教育長に伺いました。

 

【教育長答弁】学校で指導者を見つけることが困難な場合は、教育委員会事務局から横浜市体育協会等の関係機関にマッチングを依頼しています。文科系の指導者についても、関係機関への依頼について現在調整しています。また、国が検討している「部活動指導員」などの動向を注視し、外部指導者の在り方や、適任者選出の方法などを検討していかなければいけないと考えています。

 

 いずれも、学校の状況に応じて柔軟に支援できるような仕組みづくりをお願いしたいと思います。

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