「ハマ弁」についてまとめてみました!

ちょっと前の話になりますが、横浜市が中学校給食の代わりにやってるハマ弁について、議会の一般質問で取り上げたので、おさらいの意味も含めて、まとめてみました。

そもそも昨年の市長選で林市長は、公約で、ハマ弁をもっと利用しやすくするために、470円のお弁当の価格を、300円台に軽減すると、値下げの方針を示されました。

私は、値下げすれば利用し易くなるとは思っていませんが、一応、

(1)「ハマ弁」の値下げを検討するスケジュールを市長に伺いました。

【市長答弁】
新1年生の入学準備が本格化する平成29年の12月には新しい価格の周知を開始したいと考えております。それに合わせて価格の検討を進めてまいります。

本市は、中学校昼食のあり方の中で、「家庭弁当」を基本と位置付けてしており、ハマ弁を食べることに対し生徒からは、「他の生徒と違うのは、ちょっと嫌だ」という心理的な問題もあります。私は、ここが本質的な課題であると思っています。

そういった中、市長は「どちらを基本とするということは必要なく、それぞれ家庭生活にあった昼食を選べる「選択制」を実現していく」と言っているんです。でしたら、

(2)「家庭弁当を基本とする」と位置づける必要はありません。市長の見解を聞いてみました。

【市長答弁】
今後、本市の中学校昼食は、『ご家庭のライフスタイルや日々の都合に合わせて、「ハマ弁」、家庭弁当、業者弁当を組み合わせてご利用いただく選択制』により、充実を図ってまいります。それぞれに良さがある3種類のお弁当をご家庭のご都合で選んでいただきたいと思っております。

私が聞いているのは、そこじゃないんですが、はぐらかされてしまいました。ではでは現在、検討を進めているハマ弁の価格は、給食並みとなった場合、名古屋や神戸が実施している、選択式のデリバリー給食と、ほぼ差が無くなります。

でしたらハマ弁を学校給食法上の給食とすることで、保護者の費用負担も減り、給食実施を求める方にとっても受け入れやすくなるのではないでしょうか。そこで、

(3)「ハマ弁」を学校給食法の「給食」に位置づけるべきですが、市長に見解を聞いてみました。

【市長答弁】
「ハマ弁」は行政と民間企業がパートナーとして協定を結び、事業を実施していますが、この形態は学校給食の仕組みとしては想定されておりません。多様な支払方法や、「ハマ弁デー」、企業協賛などの取組など、民間企業の活力を最大限に生かして「ハマ弁」の充実を図ります。

そもそも中学校の昼食について、制度設計が間違っていたのではないでしょうか?協力して頂いている企業との今ある契約を正として進める施策ではありません。

少なくとも私の地元の子育てしているお母さん達は、皆、中学校給食の実施を望んでおり、PTAの皆さんを含め意見を求められれば、いつでも協力すると言っています。

教育長は先の第2回市会定例会において、同僚の藤崎議員の質問に「アンケートを実施し、幅広く声を聞いていきたい」と答弁されました。ならば、

(4)アンケートの実施方法について、PTAなど学校に関わる保護者の意見を参考にすれば正しい方向が導かれるのではないでしょうか?教育長の見解を聞いてみました。

【市長答弁】
ハマ弁の進化のためには、生徒・保護者の声は大変重要だと考えています。生徒については、「ハマ弁デー」でアンケートを実施し、保護者につきましては、食育セミナーに参加した方にアンケートを実施しております。今後は、食育セミナーに参加していない保護者も含めて広くご意見を伺うため、教職員だけでなく、PTAの方々などに御協力をいただきたいと考えています。

私は、自校調理方式の完全給食にしなくても、ハマ弁を進化させることで給食の実施は可能だと考えており、更には親子方式など、地域事情に合わせた柔軟な運用をすれば、大きな財政負担をせずに実施できると考えております。

ハマ弁は、現実的な第一歩であり、充実と共に、給食の実現に向けて検討を進めて行くことが重要です。保護者の皆さん、アンケートのご協力、宜しくお願いします。

 

↓動画はこちらから↓※分かりやすくするため一問一答に編集してあります。

この記事を書いた人