横浜の郊外部を地域力でもっと盛り上げよう!

※2020年10月に横浜市議会、決算特別委員会で有村としひこ議員(鶴見区選出)が質問をした内容です。

地域では、地域力による様々な地域活動が行われています。横浜市では都市整備局というところで、横浜市地域まちづくり推進条例に基づき様々な地域支援をしています。そこで

 

(1)地域まちづくりの基本理念について、部長に伺いました。

《地域まちづくり部長答弁》【横浜市地域まちづくり推進条例では、次の3つの基本理念を定めています。市民等が、地域まちづくりに参画する権利及び責務を有すること、地域まちづくりにおいては、市民等の主体的な取組が尊重されなければならないこと、地域まちづくりは、市民等及び市の信頼、理解及び協力に基づき取り組まれなければならないこととしています】

 

「まちづくり」と言うと、専門性が高く、敷居が高いイメージがあり、身近に感じていない方も多く居ると思います。

しかし「まちづくり」に対して、小さな発想、素朴な思いを持った市民はたくさん居ると思います。そのような地域ニーズを小さいところから育てて活動につなげていくことが大切だと私は思っています。そこで、

 

(2)地域まちづくり活動につながる地域ニーズをどのように把握しようとしているか、部長に伺いました。

《地域まちづくり部長答弁》【まず、区役所の地区担当が地域の会合や行事に出向いて把握した地域課題を共有し、把握しています。また、地域ケアプラザや区社会福祉協議会の方々と連携し、地域の身近な問題等の情報収集をしています。さらに、ヨコハマ市民まち普請事業において身近な施設整備の提案を通じて、様々な思いを持つ方々とやりとりをすることで、身近な地域ニーズを直接伺っています。このようにして、様々な機会をとらえ、地域まちづくりの“種”を拾い上げられるように取り組んでいます。】

 

私は、もうひとつ課題に思っていることがありまして、取り組みを継続していくためのサポートです。

地元の鶴見区には、先駆的に平成9年にまちづくり協議会を立ち上げてワークショップを行い、まちなみルールの検討や、地区計画の策定をして密集市街地の改善に取り組んだ潮田・本町通地区(汐見橋連合)があります。

もう5年以上前の話になりますが、当時中心となって取りまとめをされた、シイバシ ミチヲ会長(今は93歳になりますが)の話を伺ったのですが、今でも強く印象に残っているのは、「時が経つと、当時の想いを地域で受け継いでいくことが難しくなってくる」とおっしゃっていたことなんです。そこで、

 

(3)地域まちづくり活動の継続に向けた取組について部長に伺いました。

《地域まちづくり部長答弁》【地域のまちづくりは時間のかかる取組であり、活動を続けていく中では、まちづくりの意欲の持続、活動費用や活動メンバーの確保、まちづくりに向けた合意形成など、様々な課題に直面します。そのため、まちづくりコーディネーターの派遣等をはじめ、まちづくり活動が継続できるよう、地域に寄り添った支援を行っています。

さらに、区局が連携し、地域における幅広い課題に対応した市民活動を円滑に支援するため、今年度、市民局を中心に設置した「市民協働局間連携会議」も活用していきます。】

 

鶴見区では区役所が中心となって「鶴見・まちづくりゼミナール」という講座を行っていて、とても素晴らしい取り組みだと思っています。

局長は、部長時代にまさに「まちづくり」に携わっていたと記憶しているのですが、積極的に現場に足を運んでご尽力されていたと伺っています。そこで、当時のご経験も踏まえて、

 

(4)郊外住宅地の再生・活性化に向けた地域まちづくり支援の進め方について、局長の想いを聞きました。                           

《局長答弁》【地域まちづくり部長として、こういった課題に取り組んだのですが、実は係長の時に密集市街地も、もう何十年も前になりますが、先ほどの椎橋さんとも、初動期にこれからまちづくりをやりませんかとお話したことがあります。その後、具体的に地区計画などにつながって、今の先生のお話ですと、それがつながっていないということで、残念な気持ちもあります。郊外住宅地のまちづくりは、地域ごとに多様化する課題がありますけれども、住民の方が主体になって取り組んでいくことが非常に大事だと思っています。特に、鶴見区の取組のご紹介がありましたが、地域の窓口となっている各区役所では、例えば今、地域福祉保健計画を改定していたり、地区担当制を敷いていて、地元の町内会に出かけて、地域の方々が抱える課題を直に把握しています。我々都市整備局、市役所にいるとなかなか地域の方々の声が届きにくいのですが、区役所とよく連携をとって、地域の方々の想い、課題をしっかり把握して、進めていくことが大事だと思っています。】

 

 

私が委員長をさせて頂いている郊外部再生・活性化特別委員会においても議論を重ねているところで、簡単には答えが出ない課題です。しかしながら、今回のように常に問題意識を持ちながら取り組みを継続していくこと重要と考えておりますので、引き続き、市民に寄り添って取り組んで頂くことをお願いしました。

 

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