創造的イルミネーション事業を集客イベントにしてはダメ!

創造的イルミネーション事業「ヨルノヨ」は、文化芸術創造都市施策の一環で、当初はイベントといった位置づけから始まったけど、徐々に創造都市施策に進化していった事業で、今は単なる集客イベントではなく、多くの人が関わって作り上げ、毎年進化していることを評価しています。そこでまず、

(1)令和4年度の実績について、横浜魅力づくり室長に聞いてみました。

《室長答弁》今年度は開催規模を拡大し、新港中央広場の光のドームに加え、山下公園などでプロジェクションマッピングを行いました。また、会場をつなぐ水際線沿いに光のオブジェを設けるなど、都心臨海部の回遊性向上に取り組みました。こうした取組の結果、来場者数は、前回を大きく上回る約228万人となりました。来場者に行ったアンケートでは、98%の方に「イベントに満足」とお答えいただき、多くの方にお楽しみいただけたと考えております。〔R5年度予算審査より〕

ヨルノヨは、面としての年々広がっていて、参加する地域の施設は年々増え続け、令和2年度は20施設でしたが、令和4年度は34施設にまで増えました。

また、みなとみらいや元町、中華街など、地域で行われているイルミネーションとも連携して取り組んでいますが、今後も地域の声を聞きながら共に進めることも重要です。そこで、

(2)ヨルノヨに対して、街から寄せられた声を、横浜魅力づくり室長に聞いてみました。

《室長答弁》街の皆様からは、「ヨルノヨとの広報連携により、さまざまな媒体での露出が増え、認知度の向上に繋がった」あるいは、「ヨルノヨのデジタルスタンプラリーに参加したことで、地元のイルミネーションを見に来る人が増えた」などの声をいただきました。ただ、一方で、「ヨルノヨの認知度が十分ではないので、もっと向上させてほしい」などの声もいただきました。〔R5年度予算審査より〕

文化観光局の皆さんには、地元の声が届いていないと思うので、お伝えしておきますが、鶴見に住んでいる方々からは、「横浜中心部だけ、たくさんお金掛けてイベントやっていて不公平だ」といった声がたくさんあります。

スマートイルミの時代は、郊外部にも展開していて、鶴見の總持寺でもイルミネーションをやりました。横浜中心部に集客するだけではなく、全市的に寄与する取り組みになるよう、街の声を受け止め、新たな連携につなげていただきたいと思います。

またヨルノヨは、様々な主体と連携して、創造的な取り組みへと発展していますが、今年度は新たに、芸術文化振興財団や創造界隈拠点などと、アートプログラムが開催されました。

象の鼻パークで行われたアートプログラムの様子です。

高橋匡太さんの作品で、言葉を色に変えて光るお花をつくる市民参加型のワークショップです。

大学参加プログラムで横浜市立大学と協働してナイトピクニックをやっていました。市民自身がイルミネーションの一部となっています。

これも光のアート作品。アーティストが行った特設BAR。光るグラス(ウランに紫外線をあててる)でカクテルを飲みながら海辺の風景を楽しむといった作品です。

公共空間に創造性といった観点を入れることで、街と人が繋がっていきます。

こうした横浜で活動するアーティスト・クリエーターによるこのプログラムは、もっと注力していくべきと思います。

5年度も、光の演出や街の回遊など様々な場面で、こうした連携を広げ、それを積み重ねていくことで、横浜の街を、皆で盛り上げていこうという機運を高めてほしいと思います。そこで、

(3)「ヨルノヨの実施にあたっては、地域の様々な主体との連携を一層促進すべき」と考え、文化観光局長に聞いてみました。

《局長答弁》ヨルノヨは、商店街や街づくり団体、企業の皆様、アーティスト、クリエーターの皆様など地域の皆様とともに少しずつ創り上げてきた事業であり、連携の輪を広げていくことは大変重要だと考えています。今後も、地域の皆様とともに、よりダイナミックな光の演出や回遊促進、コラボレーション企画の充実などに取り組んでいきます。また、新たに周辺にできました音楽アリーナなどの大型集客施設や周辺ホテルなども巻き込みながら、街ぐるみで横浜の夜を盛り上げていきます。〔R5年度予算審査より〕

 話戻って、總持寺でやったイルミネーションですが、1回で終わってしまったのです。文化観光局側に言うと、鶴見が主体で話があれば協力するというし、鶴見区に言うと文化観光局から話があれば区も協力するって言って、主体者が不在になっちゃうのです。

思いの強い職員が居れば事業は継続するのですが、その職員が移動するとやはり途絶えてしまいます。こうしたことは、組織の課題ではありますが、ぜひこのヨルノヨが、市民や地域、企業、そして横浜にとってより良いものとなるよう、主体的に取り組んで頂くこと期待しています。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(市区町村)へ
にほんブログ村

この記事を書いた人