「中長期的な財政運営」についての市長の考え!

今までの市政運営は、施策の「スクラップ&ビルド」でななく、「キープ&ビルド」をしてきたため、問題先送りのイケイケ予算で、貯金を切り崩して、更に借金を増やしていこうとしてきました。

本市の長期財政推計で示された、将来の大変厳しい財政状況を踏まえ新たな中期計画の策定も見据えながら、市長の公約の実現に向けて、土台づくりをしていくことが必要です。そこで、

(1)政策推進の土台とするため、中長期的な財政運営の方針を策定していく必要があると考えますが、市長の見解を伺いました。

【市長答弁】厳しい財政状況下において、これからの市政に必要な政策を推進していくためには、持続可能でバランスのある財政運営が土台に無くてはならないと考えています。そのためにも、財政責任条例の趣旨を踏まえながら、中長期的な財政運営方針を策定していきます。

市長の公約の実現にあたっては、財政収支のバランスを持続的に保つことは非常に重要です。

新たな施策を展開するには、必要な財源確保に向けて、効果の乏しい事業や、役割を終えた事業などの見直しが不可欠であり、必要なデータや効果をわかりやすく市民に開示しながら、市民と共有して施策展開を行うべきです。

市民とも、よく対話し理解を得ながら、施策の要否や、事業見直しの議論を進め、市民が本当に求める行政サービスを提供し続けられるよう「市民目線」の持続可能な財政運営の方針を作り上げていくべきです。そこで

(2)財政状況や事業の効果などについて、これまで以上に市民と共有すべきと考えますが、市長の見解を伺いました。

【市長答弁】市政の方向や、個々の施策・事業を考える上で土台となる財政状況を共有するとともに、施策・事業の効果や達成状況などのデータも、今まで以上にきめ細かく市民・市会の皆様にお示ししていくことが、信頼ある市政に繋がると考えています。

「3つのゼロ」をはじめ多岐にわたる公約を実現するためには、施策のトレードオフを行い、事業の優先順位を決定したうえで、必要な財源をどう捻出するかを考える必要があります。

そのためには、データ等を有効に活用しながら、既存の事業を思い切って止めるなど、踏み込んだ取り組みが求められます。そこで、

(3)既存事業の廃止などにより、必要な財源をしっかり確保していくべきと考えますが、市長の見解を伺いました。

【市長答弁】これまで以上に、データに基づき事業の必要性や政策目標への効果等を評価していきます。その上で、これまでの事業見直しだけでなく、関係者の皆様のご理解、ご協力を頂きながら、事業の廃止も含む歳出改革に取り組み、必要な財源を確保していきます。

今後、税収が減少していく中、本市の努力だけではコントロールできない義務的経費が重くのし掛かっており、直近の5年だけでも2000億円以上が増加しています。更に今後は、第四の義務的経費とも言える、公共施設の維持管理費が更にのし掛かってきます。そうした状況を正確に認識して、将来にツケを残さない市政運営をして頂けることに期待します。

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