横浜のDX戦略について考える!

本日、政策・総務・財政委員会が開催され、議案の審査等を行いました。その中で今、横浜が進めようとしているデジタル化について「横浜DX戦略」の骨子案の説明があり、2つほど意見を言わせて頂きました。

教育にもっとDXを!

ひとつは教育のDX戦略です。
文科省と教育委員会のGIGAスクールの縄張りという意識があり、この骨子案の中では、あまり触れられていません。唯一「個別最適な学び」でDXを創造するといったことが書かれていますが、これは学校に通っている児童・生徒に対して、個別の能力に合わせたデジタル環境をデザインすると言う意味に読み取れます。私が必要だと考えるのは「誰ひとり取り残さない教育」です。


例えば、文科省が指定する不登校特例校があって、学校に通えていない子どもに対して、他都市では、この制度を活用してDXを取り入れる取組みも進んでいます。横浜で同じことをやれという意味ではなく、個々の事情に合わせた一貫した教育の在り方をDXの観点から、公的にもっと考えていく必要があると思っています。
前年度の集計では、横浜市の不登校児童生徒数は350人くらい居ます。不登校だけではなく、障害や病気といった理由で教育の機会を得られない児童・生徒が居るので、長期欠席者の数は8千人近くになります。教育はもっと福祉や医療といった観点でもデジタル化をデザインしていく必要がある。こうした観点も取り入れて頂きたいことを要望しました。

文化芸術にもDXを!

もうひとつは、横浜らしいDX戦略という意味で、創造都市横浜として「文化・芸術」に関するDXをどう進めていくのか?といった観点です。横浜美術館では、作品をデジタル化する取組みもしていて、著作権の課題もありますが、より身近な場所で芸術に触れる機会が増えると期待しています。また、最近はデジタルデータに資産価値を付与するNFTアートも着目されています。DXとアートは親和性も高く、私は、こうしたことも視野に入れて横浜はデジタルをデザインしていく必要があると考えています。

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